【合宿免許8日目】摂食障害が消えた、不自由な合宿免許

車の免許合宿
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部屋の前に気味が悪い廊下

 

 

 

 

 

同じオンボロ旅館に宿泊している20代半ばの二人組が、ビジネスホテルへ移動することを聞かされた。

それを知った瞬間、私は少なからずショックを受けていた。

お化けが出そうなこの宿で、また一人ぼっちになってしまう。

明治時代から続くというこの旅館に、部屋は別とはいえ、一人きりで夜を過ごすのはやっぱり怖い。

しかし、彼らが宿を嫌嫌になった理由は、私にとっては「何てことのないこと」ばかりだった。

  • 蛇口から温かいお湯が出ない

  • 近くにコンビニがなく、真っ暗な山道を20分歩かないと辿り着けない

  • 灯油ヒーターをつけていても寒くて夜中に目が覚める(危ないから消して寝ればいいのに、と思ってしまうが)

  • 食べ物の好き嫌いが多く、味の濃い田舎料理が口に合わない

旅館裏の川

 

 

 

彼らとは逆に、私はこの「コンビニすら何もない不自由な暮らし」をすっかり気に入っている理由は二つある。

① 約20年間続いた「摂食障害」の人生が、ピタリと止まったこと

一日中、頭の片隅で食べ物のことばかり考えていたのに、これほど食への執着から解放される生活が送れるなんて、自分でも驚いている。

近くにコンビニがなく、時間が来ればご飯が自動的に出てくる。

つまり、「食べ物を自分で買いに行く」という選択肢自体が存在しないのだ。

東京での過食嘔吐の生活を思い出すと、バイトから帰りに、同居している彼氏が仕事から帰宅するまでのわずかな隙間時間を狙っては、急いで吐いていた。

毎日、食べては吐くことだけに貴重な時間と体力を消耗する日々だった。

② 「酒」のない生活リズムが整ったこと

お酒が好きで、酒場の雰囲気が大好きな私は、用もないのに居酒屋にふらふらと行ってしまう癖があった。

しかし、ここにはコンビニも居酒屋もない。

お酒から物理的に強制隔離されたことで、本当に「飲まなくても平気な」生活リズムが手に入った。

この二点があるからこそ、私はこの不自由さを愛せている。

おまけに日用品以外にお金を使わないため、かなりの節約にもなっている。

話を合宿免許に戻そう。

旅館の朝食

 

 

 

いつものようにスクールバスで教習所へ向かう。

今日の効果測定の結果は、50点満点中(最低合格ライン45点)、1回目46点、2回目47点、3回目49点だった。

効果測定は全部で6シートの問題用紙があり、毎日ランダムで指導員から配られる。

偶然にも、昨日満点を取ったシートが再び配られたのだが、結果は46点。

問題文をちゃんと読んでいないという凡ミスだ。

2回目は本番のつもりで見直しもしたが、やっぱり間違えてしまった。ツメの甘さは昔からちっとも変わらない。

教習所で頂いた弁当

 

 

 

その後の技能講習(補習)は2コマ。

事前に2階から教習コースを眺めてイメージトレーニングをしていたおかげで、進路迷子になることはなかった。

それでも、ところどころで左折合図を出し忘れたり、脱輪してしまったり。

さらに、到着時に車をきれいに横付けする課題は、全く上手くいかなかった。

そしていよいよ、仮免を受けられるか否かを判断する「みきわめ」の瞬間。

結果は……見事、通過! よっしゃあああああああ!!!!

明日はあいにくの雨。心配はあるけれど、今の自分にできることを冷静に、かつ精一杯頑張るしかない。

旅館の夕食

 

 

 

 

宿に戻ると、今日降っていた雨の影響で蛇口から出る沢水が泥水に変わっていた。

これじゃあ、まともに口もゆすげないや。

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