住みたい街に住んだ代償と幸せ。12年間の振り返り

狭小住宅購入計画
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私は、独身時代の12年ほど前に、練馬区から新宿区へ引っ越してきた。

当時はテレビ番組制作の仕事をしていたのだが、会社からは交通費が1万円しか支給されなかった。

そのためいつも電車賃は予算オーバーであり、仕事が深夜まで及んでタクシーで帰宅することも日常茶飯事であった。

当時は交通費だけで家計が激しく圧迫されていたのだ。

そこで、「どうせお金が出ていくくらいなら、都心に住んでやる!」と決意した。

会社の港区に近くてタクシー代が安くなる場所、そして何より、これまで住める街にしか住んだことがなかった自分が初めて住みたいと憧れた街、それが新宿であった。

その後は、テレビの仕事を辞め、夜職をしたり、タイ古式マッサージをしたり、派遣社員として働いたりと、職を転々とした。まさにその日暮らしのような不安定な生活を送っていた。

大きな変化が訪れたのはコロナ直前のことだ。

家賃の安い中野区に引っ越した直後、今の旦那と付き合うことになった。

その後、もう少し広い部屋を杉並区で借りて同棲を始め、そのまま結婚生活へと突入した。

そして、そこで息子を出産とともに、私は専業主婦となり、再び思い出の新宿へと戻ってきたのである。

思えば、実によく引っ越しを繰り返してきた人生だった。

しかし、ついにマイホームを購入し、来月の引っ越しを機に、この腐れ縁のような新宿の街からいよいよ離れることになった。

引っ越しまで、あと1ヶ月ほど。

これまで大変お世話になった児童館や、大好きな新宿御苑へ行ける回数も残りわずかだ。たくさん通わなければ後悔する。

新宿御苑からの大好きな眺め

今日も、新宿御苑の桜を見に行ってきた。満開の桜の下で、これまでの12年間の思い出が走馬灯のように蘇り、急にセンチメンタルな気分に浸ってしまって、危うく泣きそうになった。

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