
旅館の朝食
朝、旅館の朝ごはんを食べて、スクールバスに乗って学校に向かった。
宿泊先の巨大温泉旅館、明治からありオンボロだが、ごはんがおいしくて、本当に元気をもらえる。
ごはんが美味しいかどうかは、私が生活する上で、優先順位が高いことに改めて気づいた。
朝、学科試験対策の模擬テストの「効果測定」からスタート。
周りの10人くらいの若い生徒より問題文を理解するスピードが追い付かず。
何度も同じ問題文を読むから時間がかかってしまうし、回答する箇所を何度も間違えて書いては消しごみで消してを繰り返した。
結果は、50点満点中の1回目42点。2回目35点。
初テストにして42点が出て、まずまずいい線だと思った。
それもそのはず、実は合宿前からアプリで簡単なテストを受けていたから問題に慣れていた。
若い子たちの中で、テスト勉強からかけ離れた生活をしているおばちゃんは闘えないので、少しだけ準備運動していたのが役に立った。
「効果測定」のあとの授業で、「運転適性診断」というものを受けた。
用意された問題文を解いて、性格、運転態度、認知、処理能力などを図るテストである。
例えば「5324 5314」と数字が並んでいて、両方同じ数字だったら「〇」違ったら「✖」と記入する問題がある。私は、練習問題で全問不正解だった。「〇」とか「✖」とか頭の中で判断をしているだけど、なぜか違う答えを書いてしまうのだ。
また「□」の図形の上から「/」斜線をひいて「〼」にする問題では、なぜか下から上に斜線をひきまくり、先生に怒られてしまった。
本来なら行を左から右に進めないといけないのに、注意されたことによりパニックに陥り上から下へと進めてしまう頓珍漢ぶり。

後日、診断結果が戻ってきたが、ボロボロだった。
合宿にまできて、社会不適合者の烙印をしっかり押されたような気分だった。
そのあと、3コマ分「学科授業」を受けた。
交通ルールのDVDを見たあとに、先生に解説してもらいながら、テキストの重要ポイントにマーカーをひくという作業である。
先生の話を聞いて、とにかくポイントとなるところに色を塗るという授業が意外と楽しくて、全く苦にならなかった。
毎日何気なく見ている道路標識、道路に書かれている白線の意味を教わり、世界が広がったような気がしていた。
生活の延長線にある勉強なので、面白い。
そのあと2コマ技能運転の授業。昨日と同じ担当教官H先生と車に乗り込む。
そして、昨日と同じ外回りコースをぐるぐる回ることとなった。隣にいるH先生が一生懸命に運転の仕方を教えてくれた通りにしても、技術がついていかず、基本のカーブが曲がれない。
何度も怒られてしまう。
「とろい!遅い!早く気づけ!なんで気が付かない!」
「ダメな部分があるんだからそれを早く感じろ!」
「遠くを見ろ!目線が近すぎんだよ!なんでわからないんだ?」
車を動かしている間中、隣でけちょんけちょんに怒られる。
何度教えても全く進歩しない私にイラついていくH先生のイライラは募るばかり。
H先生が言っていることがわかるけど、実際にできないし、もう何をやっていいのかわからなすぎて泣きたくなる私。ごめんなさいごめんなさい。
繰り返し失敗する、カーブがうまく曲がれない、まっすぐ進めない、そもそもどう進めばまっすぐがわからない。
でもそれでもレッスンを進まないといけないので、外回りのレッスンをいったん終了し、内回りのコースになった。
外回りよりも内回りの方がカーブの難易度が上がってしまって、車輪が溝に落ちたりカーブを曲がり切れなくなったりボロボロ。
H先生もめげずに教えてくれるのだが、言われた通りにできなくて怒られてばかりで情けなくて泣きそうになった。
この日の授業が終わるころに、レッスンが遅れているということは、延泊する可能性はあるのかと聞いたところ、申し訳なさそうな顔をしながら、延泊するかもしないと告げられた。
このとき、ネットの金券ショップで買った新幹線の指定チケットを買ったことを猛烈に後悔した。
発車日時前なら、1度だけ変更可能であるが、その次がいつなのかわからない。
奇跡手にストレートで受かるかもしれないし・・・・
今考えるのはやめよう・・

旅館の夕食
ぐったりしながら県最古のオンボロ宿に戻ったら、女将から「今日は休館日だから、あなたしか泊ってないわよ」と言われて背筋が凍った。
500人近く泊まれる巨大旅館に私1人だけが宿泊客なんてホラーである。
霊感なんて皆無なくせに、人一倍ビビりなのに、トイレもお風呂もついていない部屋に宿泊しているので、いちいち廊下に出なきゃいけないのが怖すぎる。

とはいえ、お風呂にも入らなきゃいけないので、お風呂に入りにいったら、いつもは混浴で入れない千人風呂を私のためだけに女湯にしてくれていた。
とっても怖いけど、巨大風呂に一人でつかり、その日の疲れをいやしたのでした。やれやれ。

部屋の前の怖い廊下
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