前回の記事はこちら。20代の頃、バックパッカー貧乏一人旅でカンボジアを訪れた際に、詐欺集団に言葉巧みにトランプいかさま詐欺の被害に遭い、一眼レフを奪われて、日本に現金を取りに帰るための飛行機までの時間ホテルに軟禁されていたときのこと。
深夜バスで逃走!
ホテルにいても立ってもいられないため、部屋を抜け出して一か八かで深夜バスで首都プノンペンへ出発。
バスに乗り込むまで、ホテルから逃げたことを彼らにバレて捕まるのではないかと心配しかなったが、無事に出発した瞬間、安堵に包まれて涙が止まらなかった。同じバスのおじさんに慰められながらも翌朝プノンペン到着。
日本大使館で知った絶望の真実
日本大使館が開くとともに駆け込んで事情を説明すると、タイ人を装ったフィリピン人による犯罪だろうと教えてもらった。フィリピン人の顔をしてたか?と聞かれたが、細かい顔の違いなど、わからなかった。
当時の私の見た目が、首から一眼レフをぶら下げた観光客で、向こうにとっては絶好のカモだったという。そして大切なカメラはすでにどこかに売られていて、もう二度と戻ってこないと教えられた。こうやって話している間もひっきりなしに彼らからの電話の着信があり、逃亡がバレたことがわかった。
大使館の指示はこうだ。これからプノンペンからシェムリアップに戻って、国際警察官と落ち合ってくれとのこと。手持ちのお金がないために、激怒する父に頼み込んで送金してもらって、飛行機のチケットを買ってシェムリアップへ。
「この国に友情なんてねぇよ!」
国際警察官のSさんと合流して車に乗って、ホテルの近くで待機。
Sさんから犯罪グループは拳銃を持っている可能性があるため、命があってよかったと教えてもらえた。再び電話がかかってきたので、Sさんの指示通りに、お金が手に入ったので渡したいと伝えると、用事ができて会えないの一点張りで会うことはできなかった。
結局、Sさんに空港まで送っていただくことになった。別れる際に、なぜ彼らに着いて行ったのか聞かれたので、「カンボジア人の友人が欲しかった」と素直に応えると「この国に友情なんてねぇよ!」と一喝され、号泣しながらカンボジアを後にした。
皮肉にも今回行く予定だったベトナム・ハノイ経由の飛行機で、トランジットのときは情けなさが増した。帰国しても何ヶ月もカンボジアの犯人から着信があったが、二度と電話には出なかった。
なぜ騙されたのか。
初めて詐欺集団の被害に遭って気がついたことは、彼らは本当に仲良くなることに長けているということだ。
これまで出会ってきた外国人の中でピカイチでフレンドリーで話しやすくて気が合った。だって、彼らは人を騙すために日々コミュニケーション能力を磨き続けているプロだから。
私はそれ以降、かなり調子がいい人には必ず裏があるような気がして苦手になってしまった。
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