私がミャンマーを訪れたのは、2014年頃のことである。
当時テレビ番組の制作の仕事ををしていた際、TBS「世界遺産」のカメラマンが「世界各国を回ったけれど、仏教信仰が根強い祈りの国のミャンマーが一番良かった」と言っているのを聞いて興味を持ったからだ。
初めては、タイとの国境の街・ミャワディに滞在した。
タイとミャンマーの間には小さな川が流れており、そこを越えればもうミャンマーだ。
とはいえ、ビザの性質上、許された滞在時間はわずか4〜5時間。街から離れることもできず、周辺を少し歩くだけの短い滞在であった。
インフラの整ったタイと比べ、ミャンマーに入った途端、人々が一般的に井戸水を汲んでいる光景が目に飛び込んできた。
隣り合っている国なのに、随分と貧しい国だという印象を受けた。
さらに衝撃的だったのは、障害なのか薬物によるものかは分からないが、いわゆるラリっている状態の人が街中におり、少し恐怖を覚えたことだ。
犬のように両手両足を使って街を走り回っていた少年が脳裏から離れない。
しかし、やはり現地の人は温かかった。
特に印象深かったのは寺院での光景である。若い人から老人まで、信者全員が土下座をするような姿勢で心からお辞儀をしていた。その姿に深く感動した。
日本のように、ただ形だけを整えているようには到底見えなかった。
皆、心から仏様を崇拝しているのが伝わってきたのだ。
ただ、時間は非情にもまたたく間に過ぎ去り、私はすぐにタイへと逆戻りすることになった。
この数時間の体験が、もう一度ミャンマーへ行きたいという強い衝動を生み、1年後の再訪へとつながるのである。
コメント