ミャンマーのヤンゴンから夜行バスに乗り、マンダレーへと向かった。
真っ暗な田舎道を走り続け、目が覚めると、明かりが差し始めた車窓の向こうにミャンマー第二の都市・マンダレーの街並みが広がっていた。

バスを降りた瞬間、何人ものタクシー運転手たちが一斉に群がってきた。言うまでもなく、カモを狙うぼったくりタクシーである。
だが、最初からその手には乗らない。
私は何人かの運転手と粘り強く交渉を重ね、一番安い価格を提示してきた一人のタクシーを選ぶことに成功した。
そして、目当てのゲストハウスまで車を走らせてもらった。
向かったのは、ガイドブック『地球の歩き方』にも掲載されている安宿「ロイヤルゲストハウス」である。 部屋は清潔で、何よりスタッフの人当たりがとても良かった。宿には日本人をはじめ、中国人や欧米人など、様々な国からの旅行者が宿泊していた。
実は、前滞在地のヤンゴンでは全く日本人と会う機会がなかった。そのため、このマンダレーの地で初めて日本人の姿を目にしたときは、言葉にできないほどの喜びがあった。
英語もミャンマー語も満足に話せない私にとって、同じ言語を話す日本人がそこにいるという事実だけで、張り詰めていた心がすっと軽くなり、深い安心感に包まれるのを感じた。
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